西暦184年、後漢末期の中国。
世は戦乱と異形の存在「妖魔」がはびこり、
長きにわたって繫栄した王朝も
今や崩れ落ちようとしている。

張角率いる太平道による「黄巾の乱」が
激化するなか、
義勇兵である主人公は、
黄巾討伐に向かった先で、とある少年と出会う。
この出会いをきっかけに
陰謀渦巻く乱世へと呑み込まれていく。

STAGES

郿塢
郿塢(びう)は、董卓が長安の西二百五十里にある郿県に築いた、巨大な防砦。初平三年、雒陽を燃やし長安遷都を強行した董卓は、郿塢に一族を移住させた。塢壁の高さと厚さはいずれも七丈あり、中には煌びやかな宮殿が築かれ、その規格は長安城にも匹敵するもので、「万歳塢」と称した。
鬼谷溝
太行山脈の奥地にある神秘に包まれた峡谷で、春秋戦国時代の賢者・鬼谷子(きこくし)の隠居の地といわれる。しかし、数百年の歳月を経て荒れ果てたこの谷は、太平道の禍々しい儀式に冒涜され、賊徒と盲信者らの巣窟となった。
虎牢関
後漢の首都・雒陽(らくよう)の東側、黄河と嵩山(すうざん)の間の要路を守る重要な関所。関東諸侯連合軍と董卓軍はこの地で激戦を繰り広げ、付近一帯は凄惨な戦場と化した。
雒陽
二十四の街路があり、多くの宮殿、楼閣、庭園が建ち並ぶ、漢の都である巨大都市。光武帝・劉秀が漢室を再興した際に都を洛陽に定め、火徳をもって天命を正すべく洛陽を「雒陽」に改称した。