
地獄を越え、
将軍たる器を示せ
INTRODUCTION
時は元和8年(1622年)
主人公・徳川竹千代の次期将軍就任を 間近に控えた江戸城 ——
竹千代の将軍就任を憎む弟・
禍々しい力を身に宿し、 妖怪の大群を率いて竹千代を強襲する。
泰平の世は一転して地獄と化し、
守護霊・草薙の不思議な力により時を越える ——。

徳川竹千代
世子として家康と同じ竹千代という幼名を授けられた。
しかし、幼い頃から守護霊が見え、彼らの絵を描いてばかりいたため、家中の者の多くは優秀な弟の国松が次期将軍であろうと思っていた。ある時、大御所となっていた家康が長幼の序を明確にし、竹千代こそが世継ぎであると示される。
徳川国松
幼い頃から優秀であったため、両親から寵愛を受け、家中の多くの者からも次期将軍と目されていた。
しかしある時、大御所となっていた家康が長幼の序を明確にし、国松が将軍になる道は突如、閉ざされることとなった。
卑弥呼
戦に明け暮れた男王に代わって邪馬台国の王となった。生まれながらに呪術の一種である鬼道の才を持ち、民を導いたという。
中国の史書『三国志』の一部である『魏志倭人伝』にその名が見られるが、その出自には謎が多い。
登場人物
敵か、味方か ——
時代を越えた物語を紡ぐ英傑たち。